自走式立体駐車場の収容台数と津波対策
自走式立体駐車場を設置するときには、必要な収容台数に応じて最適なサイズを選ぶことになります。たとえば、50~300台程度の収容台数であればスタンダードで低コストの1層2段駐車場、100~600台程度の収容台数であれば広い敷地がある場合に向いている大規模駐車場の定番の3層4段駐車場、150~900台の最大級の駐車台数を確保したのであれば5層6段駐車場という具合です。大型商業施設などでよく採用される自走式立体駐車場と店舗を一体化させたビル型多層駐車場というのもあります。駐車場のための敷地が確保できない場合に、効率よく駐車スペースを確保することができます。
また利用者にとってもすぐに店舗に入ることができ、歩かなくて良いのが魅力です。また東大震災が起こった際に問題となったのが津波でしたが、自走式立体駐車場が緊急の津波避難所として役立てることができると注目されています。立体駐車場の高さにもよりますが、想定される津波よりも高ければ避難所として有効です。頑丈に造られている上、津波があたっても壁がないので水が通り抜けて行きます。
避難場所は屋上の広い駐車スペースとなりますが、予め食料や水などを備え付けているとなお安心です。大地震が発生した際に津波が来ることが予想されている地域において、一刻も早く高いところに逃げることが命を救うことにつながります。そのために自走式立体駐車場が役立つなら、地域の人たちにより一層親しまれることでしょう。