自走式立体駐車場の3つの種類とは?
駐車スペースへの入庫および出庫を運転しながら行う駐車場の中で、立体的な構造を持つのが自走式立体駐車場です。一般的に立体駐車場と聞いたときに、機械式をイメージされる人も多いかと思われますが昇降機や各階の移動用装置など、機械が故障してしまうとそれを直すまでの間は駐車場の機能が停止してしまうなどのリスクがあります。これに対して自走式立体駐車場は機械を使っていないので、いつでも入出庫を可能にするなど機械式タイプの欠点をカバーする特徴を持ちます。自走式立体駐車場は、フラットタイプやスキップタイプ、連続傾床タイプの3種類がありますが、いずれもドライバーが運転して入出庫するなどの共通点があり、相違点はスロープとも呼ばれる坂道の有無や長さなどが挙げられます。
走行面や駐車スペースなど床全体が緩い勾配の傾斜になっていて、昇降で利用するスロープを兼ねているものが連続傾床タイプの特徴です。駐車場内を1周すると上下の階に移動する形になるのが特徴で、スロープそのものが要りませんのでより多くの車を止めることができるスペース効率が非常に高いなどの特徴があります。駐車階を半階ずつずらして互い違いに組みあせた構造を持つのがスキップタイプ、各階をスロープで連結しているものがフラットタイプです。この3つの中で標準的になっているのがフラットタイプで、車を降りた場所の床がフラット(平坦)になってることからこのような呼び名が付いた自走式立体駐車場です。