防災に役立てる自走式立体駐車場

ドライバーが立体駐車場内を走行しながら、空きスペースを見つけて車を止めることができるのが自走式立体駐車場の最大の特徴です。入り口から車を走らせると、空いている階を示す信号がありその階に向かい緩やかなスロープを上がります。ショッピングモールなどの商業施設の駐車場で採用されることが多く、自走式立体駐車場は収容能力に優れていることがわかるのではないでしょうか。一般的には、1階から駐車場が建設される形になるのですが、中には建物の3階部分から駐車場になっていて1~2階部分が吹き抜けになる構造を持つ自走式立体駐車場も存在します。

1~2階に駐車場がないので収容能力が減ることになりますが、一つの階の高さが約5メートルとしたとき2階分では約10メートルになります。この吹き抜け空間は大きな津波が施設を襲った際に、被害を最小限に抑えるなどの重要な目的があるもので防災に役立てることができるメリットを持ちます。そのため、自走式立体駐車場は防災のための施設としての役割を持っているわけです。特に海沿いにある立体駐車場などの場合、大地震が発生した際に津波が来ると施設そのものが波の力で破壊される恐れがありますが、1~2階などを吹き抜けにすることで津波の通り道を作り被害を最小限に抑えるなどの考えの下で設計されたといいます。

なお、この空間は柔軟性および粘りを持つ鉄骨造を使い、これにより地震や津波のエネルギーを軽減するなど防災に役立てられる自走式立体駐車場です。

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